Kyoto Science Sequence (KSS)

大阪府立大手前高校を訪問

2014. 8. 30.

母校講演の楽しさ

 Kyoto Science Sequence (以下、KSS) の活動として、母校では、人生で初めて研究講演を行いました。母校である大手前高校では月に一回ていど、土曜日の午前中に生徒が自由に科目を選べる選択授業を行っているそうで、今回はその選択授業の一つとして、私の講演を選べるようにしてもらいました。ですので、今回は午前中にあった3コマ(1回65分)すべてで、同じ講演を3回もしたことになります。参加者は10人・15人・15人ぐらいで、合計で40人ほどでした。
 私は現在、ブラックホールを観測している天文学者ですが、研究の詳細を、高校生相手に65分で話すことはかなり難しいので、今回の講演のゴールを以下の3つに絞りました。
  1. ブラックホールは宇宙でどのように誕生するのか
  2. ブラックホールをどうやって見ることができるか
  3. 宇宙にあるブラックホールはこの50年でどこまでわかってきたのか
です(興味がある方は、私のリーフレットを見てもらうと、答えが少し載っています)。
 私の母校は典型的な地方の公立進学校なので、質問なども普段はあまりしない子たちが多いです。なので、ところどころこちらから質問をして、質問をするのにも慣れてもらいました。最後の方は自主的に質問する生徒も出てきたのが今回の講演の収穫でした。
 授業後は6-8人の生徒や先生から質問があり、ブラックホールの観測についての詳細な質問や、研究者としての生活、海外滞在時の感想、語学はどの程度必要かなどの日常生活の質問もたくさん出てきました。天文学者を目指すのであれば、英語はもちろんのこと、あとはスペイン語とPython(※)を話すことができるとよいよ、と伝えておきました。
 大手前高校も、私の実験的な取り組みをふまえて、今後は、OB・OGの人々の研究者講演の機会を増やしていきたいと前向きなコメントをいただきました。KSSの目標である大学院生と高校生をつなげる役割を担えたことを実感できる講演でした。

※Python…プログラミング言語の一種。「ぱいそん」と読む。
市川 幸平 (宇宙・ブラックホール)