Kyoto Science Sequence (KSS)

大阪府立大手前高校を訪問 Part. 2

2015. 3. 5.

熱心に質問してくれた後輩達に感謝

 3月5日、母校である大阪府立大手前高校において講演を行いました。私の専門は宇宙物理学ですが、研究対象は宇宙そのものではなく、それを観測するための天体望遠鏡です。しかもその鏡を正しい形状に保つためのセンサの開発というかなり特化した研究なので、話の流れをどのようにそこへ持って行くかについて長く悩みました。結局当日は、天体望遠鏡の必要性や種類など一般的な話から入り、私が建設計画に携わる3.8 m望遠鏡、そしてそれを支えるセンサの話につなげました。センサの原理など複雑な部分は、厳密な正確さを捨ててある程度簡単にして説明しました。後輩達にうまく伝わるか不安でしたが、講演後には「少し難しかった」という声もあったものの、概ね「丁寧で分かりやすかった」という感想を聞くことができました。最後の質疑応答の時間には講演内容についての質問が多く、後輩達が私の研究に興味を持ってくれたことを感じました。受験や勉強方法の質問が出なかったのは少し意外でしたが。今回の講演では、装置開発のような、純粋なサイエンスではないモノづくりの研究もあるんだということを伝えられて満足しています。これが後輩達の選択肢を増やすことになれば幸いです。最後に、成績評価などで急がしい時期に時間を割いて下さった大手前高校の先生方に感謝致します。
河端 洋人 (宇宙・望遠鏡開発)

【生徒たちの感想】

  • 何万光年という遠く離れた星を観測するのに(望遠鏡内の)何nmの距離を気にするということが不思議でした。
  • 望遠鏡等の設備を、宇宙を学んでいる学生がつくるというのはあまり考えたことがなかったので意外だった。
  • 理科が得意じゃない私にも理解しやすい説明でした。他大学のオープンキャンパスで聞いた研究内容と全然違い、本当にたくさんの研究分野があると知りました。
  • 少し難しいところもあったが、未来に遠くの惑星を観測できる望遠鏡が発明されれば、生物が住む可能性のある惑星を見つけることができるかもしれないので、とても面白い。
  • 将来宇宙関係の仕事に就きたいと思っていて、(大学は)物理学科へ行って研究したいと思っているので、貴重な話を聞けて勉強になりました。